今日から使えるショートカットマクロ【値の貼り付け】

久々のExcel VBA関連の記事です。

以前から端的にVBAについてご紹介しましたが、
VBAを学ぼう、とされる方にしか関係がないような話になってしまっていたかと思います。

ですので、もうちょっと簡単なもの、かつ、すぐ利用できるものを
ご紹介していきます。

今回は「値の貼り付け」をちょっとだけ楽にするマクロを。

関数をセルに入力したとき、
これを数式のままではなく「値」としてセルに入力した状態にしたい、
という場面がしばしばあります。

通常であれば右クリック　→　形式を選択して貼り付け　→　「値」
としますが、多くのセルにやるのは面倒です。

では、この機能を作成してしまいましょう！

Excel 2007を使用してご紹介していきます。

１．下準備
スタートボタン（左上の丸いボタン）を押して、「Excelオプション」を開きます。　

　「開発」タブをリボンに表示するにチェックを入れます。

２．マクロを記録します。

↑のような感じにB8セルにSUM関数が入っています。
これを他のセルに「値」として貼り付ける動作を記録します。

左下の「コマンド」と表示されている右のアイコンをクリック

マクロの記録画面が表示されるのでOKをクリック
（割り当てるショートカットキーはここでも指定できますが、後ほど詳しく）

SUM関数の入力してあるセルを右クリック
「コピー」を選択
（Ctrl + CでもOKです）

別のセルを右クリックして「形式を選択して貼り付け」を選択

「値」を選らんでOKをクリック

↑の例ではB11に値の貼り付けをしました。

ここまでで「マクロの記録」を終了します。
左下のストップをクリックします。

Alt + F11キーを押して、VBEを起動します
記録されたマクロはここにコードとして書かれます。

標準モジュール　→　Module1をダブルクリック
右にコードが表示されます。

↑こんな感じで記録されています。

これを以下のように編集します。

要は「値のみを貼り付ける」という動作のみにした状態です。
何を貼り付けるかというと、
セルに対して「コピー」を行うと、
そのデータはクリップボードに一時保存されます。

これを貼り付けることになります。

３．ショートカットへ登録
では、記録して編集したマクロをショートカットに登録していきましょう。

「開発」のタブから「マクロ」を選び、
表示されたマクロダイアログボックスからオプションを選択します。

ここではCtrl + Shift + Vに登録しています。
Ctrlキーは必須となりますので、
Shift + Vを押すとこのキーが登録されます。

これにより、Ctrl + Cでコピーしたあと、
Ctrl + Shift + Vを押すことによって値の貼り付けができるようになります。

４．保存

せっかくできたマクロなので、保存しておきましょう。
マクロはこのブックに保存されています。
マクロを保存可能な形式は2003以前の「.xls」と2007以降の「.xlsm」だけです。

５．使用制限

この機能を使えるのはこのブックを開いている間のみです。
使いたい場合にはこのブックを裏で開いておいて、
目的のブックを操作すればOKです。

６．応用

今回は値の貼り付けをご紹介しましたが、
これに限らず、その他の形式選択貼り付けや、
セルに色をつける、フォントを設定、罫線などなど、
マクロの記録をもとにショートカットに割り振ることができます。
お試しあれ〜

では、この辺でまたね〜ﾉｼ